「タイタス・アンドロニカス」
思えば、このブログを“観劇ブログ”として始めて、
一番最初に書いた記事が『タイタス・アンドロニカス』だった。
言ってしまえば、ブログを始めたきっかけが蜷川氏だったと言っても過言ではないかもしれない。
間違いなく私の演劇人生、いや人生そのものにおいても
物凄く大きな存在であったと思う。
・・・と、このままいくと、追悼だからと調子良く、ニーナ絶賛の記事を書いてしまいそうで、
いやいやいや。。と今慌てて自分を制御したんだけど。
そうしてもいいんだけど、その方がいいヤツになれるし^^まぁこういう状況だし。
でも、以前からこのブログを読んでくださっていた方とか普段から舞台の話をしてる友達なら知ってると思うけど
結構キツいレビューを臆面もなく書き連ねていたんですよね。。
それだけの対価を支払った者の権利として(言い訳)
好き嫌いがはっきりしてるんです、ニーナの舞台って。
凄くいいと思えたものはもう10年20年経ってても色褪せず心の中に残ってるし、
とにかく舞台美術が綺麗なので、映像として頭に焼き付いてるものも多い。
(蜷川さんといえば、桜と鏡、だったよね) 「わが魂は輝く水なり」
ただ、納得行かないものは全くダメで(私的に。)、かなり酷いレビューを書いたものもありました。
でも、それだけ多大な影響を受けたということで、
そつなくてその場でまぁ良かったって思って、あっという間に忘れてしまう舞台より、
嫌悪をもってしても長く心に張り付いている方が、やはり舞台作りとしては成功してるんだろうなぁ。
そういう意味では、他の誰の舞台よりもたくさん観てきているニーナの舞台は、
一つ一つがいまだに私の中にしっかりと残っている。いい意味でも悪い意味でも。
で、実際いったいいくつ舞台を観てるんだろうと、せっかくブログ書いてきてるんだしと
自分の記事を「蜷川」さんで検索して調べてみた。(役に立つ日がきたw)
『間違いの喜劇』
(以上二つは自分がブログを始める前の観劇(2005年)なので、人様のレビューを貼らせていただきました^^)
『タイタス・アンドロニカス』
『オレステス』
『あわれ彼女は娼婦』
『タンゴ・冬の終わりに』
『ひばり』
『コリオレイナス』
『藪原検校』
『七月大歌舞伎 NINAGAWA十二夜』
『オセロー』
『わが魂は輝く水なり』
『道元の冒険』
『ムサシ』
『七月大歌舞伎 NINAGAWA十二夜 【大阪】』
『血は立ったまま眠っている』
『ヘンリー六世』
大規模修繕劇団 旗揚げ公演 『血の婚礼』
『唐版 滝の白糸』初日
『唐版 滝の白糸』各回
『皆既食-Total Eclipse-』
この他にも、ブログを始める前に観たもの、十二夜、カリギュラ、NINAGAWAマクベス、市村版ハムレット、藤原版ハムレット、、、多分もっとあったと思うけど、録画で観た舞台もいくつか…。
本当に、自分でも驚くほど多くの舞台を、しかもわざわざ名古屋から、ほぼ東京で観させていただいている。
これ見て改めてショックだったのは、自覚あったけどここ数年は別のことに経費が嵩んでて
前に比べたら観劇数が明らかに減って、一番最後で最近に観たのが、2014年の『皆既食-Total Eclipse-』
であった事がにわかに信じられなかった。1年観てなかったまま最後になってしまった…
もっと観たかった。もっと文句も言いたかった。。もちろん絶賛も。
「オセロー」
でも、
ずっと願っていたマサくんがニーナの舞台に出てくれるという夢。
これが間に合って良かったと本当に思った。
贅沢を言えば、もう1本くらい一緒にやってほしかったけど…。
出来ればシェークスピアで。
蜷川さん、マサくんを舞台役者にしてくださってありがとうございました。
今日、お通夜だったんですよね。
先程写真があがって拝見したんですけど、なんて綺麗な祭壇
さすが世界のNINAGAWAの最後の舞台、ですね。
本当に本当にお疲れ様でした。
素晴らしい舞台をありがとうございました
【追記】
現在、「彩の国シェイクスピア・シリーズ」が、映像配信サービス「dTV」にて独占配信されています。
初回31日間無料ということなので、早速契約しちゃった
凄いラインナップで観られますので、良かったら「彩の国シェイクスピア・シリーズ」配信